●ストコフスキーのバッハ「元祖!オーケストラル・トランスクリプション」
「音の魔術師」として今日でも語り継がれている、20世紀を代表する指揮者ストコフスキーは1882年に北ロンドンで生まれ、幼少の頃よりオルガン、ピアノに親しみ、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでオルガンを履修後に20歳で教会付きオルガニストになりますが、大指揮者ニキシュのクラスに参加後27歳で指揮者としてデビューしました。1912年にフィラデルフィア管弦楽団の指揮者に就任して、卓越した音色感でオーケストラの編曲を行なって1917年ラッパ吹き込みのブラームス/ハンガリア舞曲のレコードは大ヒットしました。その彼はバッハの曲を管弦楽用に編曲して使っていましたが、トッカータとフーガのレコードは、新規な電気吹き込みによる音の良さとも相俟って空前のヒットとなり、バッハの曲を教会の奥深い祭壇から家庭の居間や社交場に運び出しました。しかしながら。彼の編曲は大編成オーケストラによるオルガンと対等なダイナミックレンジの広い物であり、SPレコードの記録限界に達する物であったために復刻には多くの困難を伴っていました。GHA蘇刻では周波数帯域幅を損ねることなく音溝雑音を除去していますのでバッハ編曲の音色美を存分に堪能する事が出来ます。

◎制作者紹介
村岡輝雄
1967年九州大学大学院を終了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員を歴任し、現在は日ディジタル信号処理研究に取り組み、非調和周波数解析GHAの研究と実用化を行なった。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加し、業務で修得した録音技術を駆使して200枚のCDを制作して今日に至っている。

発売・販売元 提供資料 （2012/11/27）